あれは私が奥さんと付き合い始めの頃。
ようやく家に連れてくるようになってきた頃です。
(初めに伝えておきます、わたし神とか全く信じていませんので)
これでは一緒になれない
奥さんとの馴れ初めは以前書いたかと思いますが、当時私が祖父と二人暮しで(ネコも1匹)祖母は痴呆症で入所中、良く私と付き合ってくれたなと思います。
話は家に来るようになってからです。
止まるようになってから彼女の咳が止まらないのです。重度の喘息みたいになり苦しむのです。
しかし一緒に出かけていると何ともない。
(部屋の掃除しようかな)
休みに掃除し、そしてまた迎えてみる。
やはり咳き込んで寝られない。
(ホルムアルデヒドとか!?でもそれなら俺の方が反応出そうだけど)
彼女に話すと
「ホルムアルデヒドとかなら二位君の方が出るんじゃない?」
「そうかな〜、でもこのままじゃ家に呼べないなぁ」
マジで悩んでました。
次の週末、良く一緒に飲むカズ先輩と約束をし、楽しく飲んでいる時つい彼女の事で悩みを吐露すると、そこのママが(先輩の彼女)
「二位くん泊まってくでしょ、ちょっと話聞かせて?」
「はい!いつもあざっす😅」
そして当時の先輩とママの愛の巣へ。
「.......と、まぁ、そんな訳で全然解決策がおもいつかないんッスよね」
「おめ、あの人どうだ?」
先輩がママに何やら意味深に言うのです。
「二位君、私の知り合いでスナックのママやってる人がいるんだけど、霊感が強すぎて自分でお祓いとかしてるのね。こないだも仕事中に取り憑かれてやばかったんだけど、結構お祓いたのまれるんだよ。もしそこのママの予定空けれたら頼んでみようか?」
ええー!?霊なの!?
「マジっすか?!環境とかじゃなくて?」
「話聞く上ではそんな危険なお家じゃ無さそうだし、二位君家って環境の良いとこだから、そんな心配無いと思うよ」
「ちなみに、いくらかかりますかね?」
「気持ちだから決まってないよ、二位君が決めたらいい。私見てもらったこと無いけど実際店で何度も見てるからね〜、あれはすごいわ」
なんか不安ながらも、ママと先輩は私にとって兄と姉みたいな存在だったので信じてみることにしました。
御祓いの日
そして1ヶ月くらいでその日は来ました。
とても恰幅のいい姉御肌っぽいお姉さんでした。
「どうぞ、中へ入って話聞かせて😊」
「よろしくお願いします🙇♀️」
彼女と2人で恐る恐るはいり、先ずは私たちの話を。そしてママの雑談。
「こないだは黒人の男が入ってきて大変だったよの😁お客さんいたのに、皆して私を押さえつけてたらしくてねー、何とか追い出したんだけど😅」
おっかねー💧
ママは前世的なものが見えるのだそうです。
それを探り探り、そして解決策を考えるのと、どこで習ったのかお経を唱えてました。
御祓いが終わり
「彼女ね、多分前世ってやつでは村長みたいに皆を纏めあげる役をしてたみたい。最後は自分が犠牲になって亡くなったみたい。貴方の家の辺りに当時の人達と繋がるところが開いたみたいで、皆して呼んでるね。」
「今扉を閉めた所だけど、家の周りに結界を貼る必要があるの、先ずは塩を用意して、なんでもいいから。それを南無妙法蓮華経と唱えながら絶やさず家の周りに撒いて、それで大丈夫だから」
(まじかー、変な水買えとかじゃないんだ💦)
ホットしたその時!
「んっ?待った、貴方にも何か取り憑いてる。」
「はあっ!?俺もッスか!?」
「ん〜、なんかね、生霊だわ。死んだ人じゃない。」
「うぇー、お願いしていいですか💦」
「最近小太りのおじさんに付きまとわれてない?」
「えっ!?」
彼女と目を合わせ考える。
(思いつく人は1人)
「思いつく人一人います」
「その人があなたの名前を何度も何度も呼ぶのよ、余程好きなのかしらね」
「俺好きじゃないんで祓って・・・」
多分当時の課長です。
人は良いのですが、デリカシーが無く何度かぶつかったことも。
彼女と同じくお祓いを受けました。
その後。。。
家で塩を撒いていると愛猫のチコが私の後をついてきて、塩を撒いた先から舐めようとするのです💦
「だめ!チコ、大人しくしてー」
どうにか撒き終え、可愛いこの子をギューしながら家へ。
「チコ、これでお姉ちゃん抱っこしにこれるようになるかなぁ」
「ニャン♪」
心なしかチコも楽しみにしていたようです。
翌週
奥さんを家に呼び、ご飯を食べ、翌朝まで何事も起きないままぐっすり彼女は寝ていました✨
「ほんとに治ったな!!!」
「よかったぁ~かなり怪しんでたんだよね」
「実は俺も(;´▽`A``」
こんなことがあったものの、神は全く信じられません。
だって直したのは人だもの。
それから一度もママのところに行ったこともありません。