小説 食べ物
お父さんと一緒 下手くそな美味しさ (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); お父さんと一緒 とある日、小学3年生の凛子は母が仕事なので父と過ごすこととなった。 「凛子ぉ~、今日はお昼何食べたい?お父さんがんばっちゃうぞ!」 「えぇー、…
ポテトチップ あれから何年になるだろうか、家を出て独立し、兄弟ともしばらく会っていない。 カズユキは上京し、とある出版社に勤務していた。 (あぁ今夜は週末だし、帰って映画でも見ながらゆっくり飲むか) カズユキは酒を飲むとき決まってポテトチップ…
屋台の おじさん アルバイト 宴の後 屋台の おじさん 夏なのに少し涼しい日。 香子 はうなだれていた。 それもその筈、突然昨夜、三年付き合った彼から別れを告げられたのだ。 夜通し泣き明かし、何もする気力がなくなり、会社も休んでしまった。 「はぁ、も…
人体実験 ニンニク イワシ 玉ねぎ 朝から焼肉 ニンニク タケシは仕事から帰るなり手を洗い、食卓に向かった。 「ただいま!婆ちゃん。あーっ腹減った、今夜は何?」 いつもと違い、 婆ちゃんは背を向け皿を洗っている。 「そこに天ぷらあるから食べな」 「え…
康子は朝娘を見送った後、店のお通しを何にするか悩んでいた。 彼女はスナックを営んでおり、お客に出すお通しは自分で作り買ったものをそのまま出さないのが信条だ、これは来てくれたお客に少しでも気分よく飲んでもらえる様にと彼女なりの心遣いだ。 だが …
大判焼き 「タケシ!あんたまだ学校の支度してないのかい!」 寝起きが悪い孫のタケシに祖母のサトは朝から鬼の形相でけしかける。 「わーかったよ、まだご飯食べてんだもん」 その言葉を聞いて、サトは洗濯物を干すのをやめ即座に茶の間に向かう。 「嘘つく…